はじめに
6月からフリーランスエンジニアとして働き始めて2週間が経過しました!
フリーランスエンジニアありだよなぁと、転向を意識し始めたのが2024年の2月に入ってからだったので
4か月たらずで会社を辞めてフリーランスエンジニアをやってることになりますね(そう聞くと早い)
この記事ではフリーランスエンジニアへの転向を考えている人に向けて以下を発信できたらと思います
- 仕事の探し方~フリーランスエージェントに登録しまくろう~
- 希望案件先との面談について
- 契約後、案件に入るまでにやったこと
仕事の探し方~フリーランスエージェントに登録しまくろう~
「次からは自分で営業して仕事見つけるんでしょ?大変そうだけどがんばってね」
「仕事見つからなかったらいつでも戻ってきていいからね」
これらの言葉は退職のあいさつ時に同僚から実際に言われた言葉たちです。
自分の人脈やツテをたどって仕事を見つける
これはフリーランスエンジニアについてよくある誤解の1個でした
実際に5人以上から同じこと言われたので笑
でも少しでもフリーランスエンジニアについて調べたことある人なら
フリーランスエージェントという言葉を聞いたことあると思います
そう、転職エージェントのフリーランス版ですね
この世にはフリーランスしたい人とそういう人を求めてる会社を
仲介してくれるフリーランスエージェントと呼ばれるものがあります
フリーランスエンジニアに興味が出てきたら、とにもかくにも以下をやってみてください
1.フリーランスエージェントに登録する ※複数
2.エージェントとのヒアリング面談をしてみる
私も5個くらいのエージェントを登録してみましたが、エージェントによって単価が高い、
非公開案件が多い、週2~4など短期の案件が豊富など特色がかなりあります。
エージェントによって月単価の提示額も20万円くらいの誤差は普通にあるので
自分の相場や世の中の需要の高いスキルや経験を把握するためにも
複数のエージェントに登録しましょう!
そしてフリーランスエージェントに登録したら、
だいたい先方の担当者から「1度ヒアリング面談しましょう」と連絡が来て以下を話すことになります
・自分の経歴や得意なこと
・やりたい案件の条件などなど
・希望する業界や月単価、言語、Web or スマホアプリ、完全出社or時々出社orフルリモート、設計・開発・運用どのフェーズならいけるか
要はあなたの経験やレベル感、希望条件を把握し、どういった案件を紹介できそうかをみるための面談です
ヒアリング面談にあたっての注意点
ヒアリング面談にあたり多くのエージェントが職務経歴書の提出を求めてきます。
しかし、こういった求職者側の負荷を下げるためにエージェント側でフォーマットを用意してくれているところもあるので
1社目でつくった職務経歴書を2社目以降で流用することも可能です
私が実際にヒアリング面談をして大事だと思ったポイントは以下4つです
- エージェントが案件のスクリーニングを適切に行えるように情報を伝える
- エージェントが自分の代わりの営業として、会社に自分を売り込めるよう自らのアピールポイントを適切に伝える
- 希望条件の案件を獲得するうえで今の自分に足りないものを確認する
- エージェントと良好な関係を構築しておく
では1個ずつ見ていきましょう
エージェントが案件のスクリーニングを適切に行えるように情報を伝える
ヒアリング面談後の流れとして多かったのは、エージェント側から条件に沿う案件の情報が送られてくるので
気になる案件があればアクションを起こすというものでした。
そしてエージェントとのヒアリング面談以降は基本的にエージェントとオンラインで話をする機会はありませんでした。
(自分から依頼するか、希望の稼働日が近づくかしたら随時面談はセッティングしてもらえるとは思います)
つまり、初回のヒアリング面談で自分の希望条件を適切に伝えきれないと
以降のエージェントから送られてくる情報が自分の求めていないものになってしまうのです。。
私の場合、初めてのフリーランスということで、どういった案件がどれくらいの月単価で出てるか広く情報収集したかったので
「ABCのどれか1個でも条件があてはまったら希望単価下回っててもとりあえず全部情報流して下さい!」とお願いしてました。
そこで皆さんももし面談する際には
- mustな条件(絶対譲れない条件)
- wantな条件(あればいいなという条件)
をあらかじめイメージして臨めるとエージェント側で適切なスクリーニングができるようになっていいと思います
エージェントが自分の代わりの営業として、会社に自分を売り込めるよう自らのアピールポイントを適切に伝える
続いてヒアリング面談で大事なポイントは
「エージェントが自分の代わりの営業として、会社に自分を売り込めるよう自らのアピールポイントを適切に伝える」です!
個人的に一番大事だと思ったので繰り返し書きました。
エージェントによっては、情報をスクリーニングして案件情報を投げてくるだけのところもあれば、
求人を出してる会社側と密にやり取りをしているところもあります。
そして後者のようなエージェントに自分の経験やスキルなどの強みを上手く説明し、理解してもらえれば
そのエージェント自身が求人中の会社にあなたを売り込んでくれるのです
私がなぜこのポイントを1番重視しているかというと、
私の初のフリーランスの案件がこのやり方でトントン拍子に決まったからです!
ヒアリング面談の当日か翌日には、
「○○さんの経歴についてお話したところ企業さんがぜひ面談したいと言ってます!」と連絡が来て
1週間たたずに先方企業と面談をして内定が出た記憶があります。
エージェントが営業までかけてくれないにしても、自分の強みを上手く伝えることで
スクリーニングもしやすくなり、より高い月単価の案件を紹介してもらえる可能性もあるなと感じています
何が自分の強みになるのか分からないという方も職務経歴書をもとに複数のエージェントと話すうちに
自分の強みがより明確になるはずです!
最初のほうのエージェントとのヒアリング面談が捨て面談になる可能性は否めませんが、
そうならないように職務経歴書を少しでも細かく書いておくことをお勧めします
ミドルウェアや使用言語のバージョン1つとっても「Rails7やスクラム開発の経験あるのは強いですね、案件色々ありますよ」
といった話まで広がったりするので何が自分の強みになるのか意外と分からないものだなぁと思ったのを覚えてます
希望条件の案件を獲得するうえで今の自分に足りないものを確認する
面談で大事なポイント3つ目は希望案件をとるために自分に足りないものを確認すること!
私が1個目のフリーランスエージェントに(形だけ)登録したのは2023年の11月くらいでしたが
その時はざっくり1年後くらいに(あわよくば)フリーランスになれてないかなと考えてました
そしてヒアリング面談があると知ったときに気になったのは、
- いまのスキル・経験だとMAXいくらの月単価の案件がとれそうか
- 自分の希望の月単価の案件をとるのに現状何が足りてないのか
ということでした。
この記事を見ている方の多くは、今すぐというよりは、
当時の私のように数か月後から1年後とかにフリーランスになれたらいいなと考えている方だと思います
そしてせっかく将来のためにエージェントに登録して話をするのでしたら
希望の条件でフリーランス人生をスタートできるように現状と理想のギャップをエージェントから直々に教えてもらうのが特に大事です
私の場合は、2023年11月時点で希望の月単価70万円のところ、
「現状だとマックス70万円いけるかどうかなので65万円/月くらいから探しましょう」と言われたのを覚えています
(希望の70万円という数字ですが、エンジニアの人月単価が安いところで60万円、大手のSEなどで120万円という薄い記憶を頼りに算出した適当なものでした)
いまになって思えば65万円は安いなと思いますが、エージェント会社によって20万円くらい平気で提示額が変わってくるのであまり真に受けすぎないほうがいいかもです
ただ各エージェントに共通していたのは、「フリーランスの1案件目は確実に半年以上続くように低めの月単価でも安全に経験を積んでいきましょう」というもの。
1案件目が半年くらいもたないと2案件目以降で「この人大丈夫かな?」と少し警戒されて案件がとりづらくなる可能性があるとのことでした。
新社会人はとりあえず3年は辞めずに続けよう、のフリーランス版という感じでしょうか
会社員と違うのは、フリーランスは首(契約)を切られる可能性があるという点
1つ目で身の丈に合わない案件に入り契約が1、2か月できられるとその後のフリーランス人生で苦戦するかもしれません・・・
そのため、希望の案件を無理なくとっていけるように
現状何が足りていないかについて教えてもらいましょう
私の場合は、mustで身に着けるものは特になく、want(あるとよい)レベルのものをいくつか教えてもらいました
エージェントと良好な関係を構築しておく
これはフリーランスについて調べててよく出てきた項目です
面談時もそうですが、フリーランスエンジニアとして稼働し始めた今現在も私が特に気を付けている項目です
フリーランス、つまり個人事業主になるということは会社員のような後ろ盾やコネがなくなるので
会社員時代以上に人とのつながりを大事にしていかないといけません
特にエージェント経由でフリーランスエンジニアをするのであれば
エージェントとの良好な関係は生活の命綱といっても過言ではないと感じています
実際、私はどんなぶっきらぼうなエージェントの方であっても丁寧なやりとり、メールは即レスを心がけています。
次回以降、どのエージェントにお世話になるか分かりませんからね 笑
そしてこのマメさが現在のエージェントや契約先から大変高く評価されているため
フリーランスエンジニアとして必須スキルだと私自身つよく実感しています
希望案件先との面談について
気になる案件に出会ったら、とうとう先方との面談になります
こちらは企業の採用面接をイメージしてもらえればいいと思います。
面談のテーマについてはそれこそ採用面接と同様のものでこれまでの経験から実際の技術レベルや知識を測るものが多いようです。
フリーランス経験者の元同僚の場合は、その場でコーディングの課題を与えられ実装時の考え方を見られるパターンが2割
8割はこれまでの経験を聞かれたり、技術よりな会話がメインのよくある面談だったようです
(この方はAIの実装系の案件を狙っていたため、特に数学的なアルゴリズムなど適切な解法にどれだけスムーズに辿り着けるかを見るためにコーディング試験があったのだと思います)
私の場合は、細かい技術的な質問はほとんどなく、
新規事業となるサービス構築に1からリードエンジニアとして入った2件の話の深堀がメインで
・どれくらいのチーム規模で
・どんな役割を持っており
・どのような課題に対して
・どういうアプローチをして解決、対応したか
で30分丸々使った記憶があります
このあたりの面談内容については案件によりけりなので
そういうものか程度に理解しておけば大丈夫です
そしてこの面談で気をつけておきたいのは以下です
- 先方から評価されると同時に、先方を評価すること
- 契約後にミスマッチが起こらないよう正直に話をする
先方から評価されると同時に、先方を評価すること
これはフリーランス経験者の元同僚からのアドバイスなのですが、
「フリーランスで入った案件の半数はかなり粗のある or 問題を抱えたプロジェクトで大変な思いをしたから
実際に仕事する相手や環境やツールなどはよく評価したほうがいい」とのことでした
具体的には
・環境構築をしようとしたら構築手順書がなかった
・ドキュメントの管理場所や方法がバラバラ
・DRYの原則が全く守られていない
などなどエンジニア集団としてどうなの?という組織が少なくないようです
面談では自分が気になる項目については遠慮なく先方に確認しておきましょう!
契約後にミスマッチが起こらないよう正直に話をする
これは私が強く気を付けていた点ですが、面談の中で案件詳細を教えてもらった際に
私が未経験or不慣れなものについては正直に先方に共有することを徹底しました
というのも、触ったことないサービスやツール、不慣れな部分(体制や開発の流れなど)があると分かった上で
先方に私をジャッジ(契約 or お断り)をしてもらえれば、案件稼働直後に私のパフォーマンスが仮に悪くても理解が得られやすく、
すぐに首を切られることはなくなるだろう考えたためです
要は保険をしっかりかけたうえで契約に至れるといいな、ということです(笑)
(フリーランスはパフォーマンス出せないと契約が切られる怖いセカイ・・・・)
(そして1案件目が半年程度続いてないとその後のフリーランス人生に尾を引くカモ・・・)
ということを考えると、やはり正確にこちらの情報を伝えたうえで契約できるよう努めることが重要だと思うのです
会社員の場合もミスマッチが起こらないようにするのは同じく大事ですが、
フリーランスでミスマッチが起きると首が飛ぶので重要度が違うのです、特に1案件目は!
ですので皆さんも面談時にはミスマッチが起こらないようにやり取りされることをおすすめします
契約後、案件に入るまでにやったこと
面談を経て、契約が完了したら何をするべきなのか
私の場合、以下のスケジュールということで5月ほぼ丸一か月を案件着手前の準備期間に充てることができました
2月末 :会社に退職の意向を伝えてから
3月中旬~:フリーランスエージェントに登録しつつ案件探し
4月中旬 :3社目?のエージェントとヒアリング面談、企業から面談依頼、面談、内定 ※エージェント登録から内定まで2週間程度
5月 :有給消化
6月 :フリーランスエンジニアとして稼働開始
個人事業主としての準備↓については他サイトを見ていただくとして
(屋号ありでの開業届や青色申告承認申請書の作成・提出、屋号ありの事業用口座の開設など)
案件の準備としては以下を行いました
- 作業環境の整備
- 案件で利用予定の外部サービスや言語のドキュメント読み込み、仕様理解
- 上記を個人開発で試す ※外部サービスのAPI申請が上手くいかず一部断念
- 面談時と内定後に先方に確認したやっておくべきことの消化
- 技術書よみまくる
作業環境の整備
案件が自宅から自分のPCでフルリモートで作業というものだったので以下を行いました
- 仕事部屋にエアコン設置 ※在宅勤務時は扇風機や電熱ヒーターでしたがこのために購入、設置
- ウルトラワイドモニター購入 ※モニター複数枚でもよかったですが49インチの湾曲モニターを購入。超便利!
- 分離キーボード購入 ※UltimateHackingKeyboardを購入。ホームポジションで完結するから慣れたら最強!円安のせいで10万円ナリ泣
- PC新調 ※ウルトラワイドモニターの画質にマイノートPCが対応しておらず、まぁまぁいいGPU搭載のPCを購入
フリーランスとして成果を上げるために、開発効率を上げるための投資は惜しみませんでした
ウルトラワイドモニター+分離キーボードは最高すぎて開発速度爆上がりのいい投資でした
案件で利用予定の外部サービスや言語のドキュメント読み込み、仕様理解
ロケットスタートをきれるようにと、外部サービスのAPI仕様書や使用予定の言語のドキュメントを読み込んで
実装イメージをつかんでいきました
案件が新規サービスの構築ということで要件周りがふわっとしてそうな印象だったので
この外部サービスのこのAPIをこの要求当たりの実現でつかえそうだなというのをドキュメントにまとめたりしてました
上記を個人開発で試す
稼働後に触る予定のサービスについては、個人開発で試しておこうと考えましたが
APIの申請が英語で時差もあり、様々な資料を求められはじめ結局個人での利用は難しいと断念しました。。
ただし、API利用申請時の躓きポイントなど案件に入ってから役立つポイントが抑えられたのは大きい収穫でした
面談時と内定後に先方に確認したやっておくべきことの消化
これが一番重要かもしれません。
直接先方から聞いたやっておくとよいことを消化していきました。
類似サービスの調査を行い、ドメイン知識を深めたり、言語の最新バージョンの仕様理解などなどですね
技術書よみまくる
新規サービスの構築ということで、構築、要件定義、設計、開発、運用、CI/CDなどすべてが必要になる案件だったため、
この中で特に苦手なものや基礎のおさらいがてら以下の本を読み漁りました(再読含みます)
- リーダブルコード
- 達人プログラマー第二版
- パーフェクトRuby on Rails
- Webを支える技術
このほかにも読了できていないものとしてGoogleのソフトウェアエンジニアリング、Dockerまわり、ネットワーク、DB設計など
必要に応じて読み込みつつ6月を迎えました
個人事業主としての手続きを進めつつ、仕事の環境を整えながら学習に個人開発と
1か月では足りないなという印象の準備期間でした
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では私が実際にフリーランスエンジニアに興味を持ってから
フリーランスエンジニアになるまでにやったことを重要だと感じたポイントも振り返りながら確認してきました
- 仕事の探し方~フリーランスエージェントに登録しまくろう~
- 希望案件先との面談について
- 契約後、案件に入るまでにやったこと
フリーランスエンジニアというと何だか遠い世界の人の話のように聞こえますが(私が実際そうでした)
案外こうやってステップを紐解くと皆さんでもフリーランス転向までのイメージがつかめたのではないでしょうか?
今回はフリーランスエンジニアになるまでの流れを確認しただけなので
どれくらいのレベル感があればフリーランスとしてやっていけるのかなどは別の記事でまた書いてみようと思います
フリーランスエンジニアに興味があるけど何からすればいいか分からない、といった方に少しでも
参考になる情報がお届けできていたら嬉しいです。